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作画に関してはどこから手を付けるか悩むところ。

漫画というのはデフォルメ絵なわけです。デフォルメ絵であるということは現実のものをデフォルメしている。ならばリアルな絵を描けるようになった上で簡略化し強調するべきだとも思えます。しかし漫画家の中でもリアルな絵を描ける人なんてそんなに多くないですよね?ではリアルな絵を描く技術は必要ないのでしょうか?

実際、漫画を描きたい多くの人はデフォルメ絵がゴールだから、それだけを描けばいいと考えていると思います。そして実際にデフォルメ絵を描くことから始める。それはつまり結果ばかりを真似して、その過程を無視した順路であるともいえます。しかし実は幼児もまったく同じ順番で絵を覚えるように見えます。幼児であるのだからなんの先入観もなく見たままに絵にするのかと思いきや、驚くほどデフォルメ的な絵を描きますよね。ニコニコの顔の場合、目は上にしなった弧、口はその逆の弧で描きます。お花は〇を波線で囲み、棒で下に伸びた茎とアーモンド形の葉っぱ2枚。太陽は赤で、そこから放射線が伸びます。

これはなぜなのか。結論を先にいいましょう。

「見たままを描くことは難しいから」

です。

目の前に広がる3次元の世界を2次元の世界である紙に写し取ることは、それだけの技術と知識が必要になります。デフォルメされた絵は「そのものがそのものであるように見えるために必要な要素だけを抜き取り、それを強調した絵」であるので、真似して描くことが(現実そのままに描くより)簡単だと言えるのです。

では漫画を描きたい我々はどういう手順で絵を学んでいけばいいのでしょう。様々な方法や考え方があると思います。しかし現時点で私が最適であると思う手順は以下のようなものです。

1、最低限の要素にしたデフォルメを学ぶ
2、それに少しずつ要素を足してデフォルメ度を低くしていく。(リアル寄りにしていく)
3、漫画で使う絵柄の最適なデフォルメを追求する。
4、漫画で使う絵柄とは別にデフォルメ度を下げた絵も追及する。(リアルに描けるようにしていく)
5、4の絵が写実的(リアル)と言われるほど描けるようになったら3の漫画で使う絵柄にフィードバックする。

ちょっと長くなってきたので細かく考えていくのは次回からにしましょう。
漫画論とともに不定期ですがお付き合いいただければ幸いです。